安梨〜




「安梨ちゃん、悪いわね!
お手伝いさせちゃって…!」






「いえ〜!
私、体力には自信ありますから!」








私は高校卒業後、大学にも行かないで葉山君と思い出の場所でもある旅館に今は働いてる…。





「でも、勇のせいで安梨ちゃんは辛い思いさせちゃって母親として失格だわ…!」




女将さん…!





「女将さんのせいじゃありませんよ…!」





私が少しでも気づいてなかったから…!




「安梨ちゃんっていい子ね〜!」




「女将さん、止めて下さいよ〜!」






せっかくの髪が崩れちゃうじゃん…!






「安梨ちゃん!
この料理を持って行って…!」





「ハーイ!」





あれから8年すぎ、今でも私は葉山君を待ち続けてた…!





ここの旅館に働きながら…!