そう言って微笑むと、雪は嬉しそうに頷いた。


こうして雪と歩けるなんて、叶わないと思っていた。


けれど、居間こうして、手を繋いで、歩けている。


それだけで、幸せだった。


雪と居ると自然と笑みが零れる。


雪を、守りたいと思える。


その為に、頑張ろうと思える。


そんな時間が、何よりも大切だった。