「雪。そこ滑るから気を付けて」


「ん。ありがとう、鈴君」


雪が目覚めてから一ヶ月近くが経った。


学校に通い出した雪と毎日登校しては、放課後の雪の補習に付き合っている。


半年以上を入院していた雪。


単位が足りず、留年の危機なのだ。


だから現在、先生方のご厚意もあって、放課後に単位を取り戻そうと必死になっている。