君に触れたい……。

ーーピチョン……。


ほら。


まただ。


また、水の音がする。


その音に導かれるように、俺は無心で歩き続けた。


そして、辿り着く。


人気のない、池。


そこかしこに雑草が生え、木は所構わず枝を伸ばしている。