冬が、訪れた。


息を吐けば白くなり、コートやマフラーを着込み、歩いている。


隣には雪。


真冬にしてはかなり寒々しい服装をしている。


出会った時と変わらない、制服のYシャツにカーデガンを羽織っただけの格好。


冬の格好ではない。


もっとも、雪は霊体だから、寒さも感じないそうだが。