君に触れたい……。

「お母…さん……。花……?」


そう呟いた雪の唇は、震えていた。


「私の……病院って……?」


俺も、目を丸くしていた。


そして、二人の会話は続く。


「……お姉ちゃんが昏睡してから、もう大分経つのにね……。お姉ちゃん、いつ、目覚めるのかな……?」


「……そうね……。早く、起きると良いわね……」