「鈴君~! 」


「おー、雪。今日も随分高いトコに居るなぁ。落ちるなよー?」


「大丈夫よ~」


フワリと降りてきた雪に、俺は片手を出して受け止める。


雪は霊体だから、重さはない。


触れた時の体温も、ない。


それが少し、寂しい気もする。