「……君の名前は綾崎雪。この学校の二年生で、俺の隣のクラス。先月辺りに事故に遭ったらしくて、入院したって聞いた。だから……」


「……私は、幽霊、ですか……?」


「分からないよ。けど、多分……」


その先は、口に出来なかった。


その代わり、言った。


「……他の奴等にも訊いてみるよ。だから、また来ても良い?」


すると綾崎は少しの間目を丸くして、すぐに嬉しそうに微笑んだ。