0時までの我慢……0時まで頑張れ……そう言い聞かせながら教室に行き、試練を乗り越えた。苦手だったボールペン字も上達出来た。

「昨日より疲れてない……」

少し慣れたのだろうか。この調子でいけば、もっと楽しんでいけそうだ。

「もっと量増やしますか?」

怜君はニヤリと笑った。

「いえ遠慮します!」

折角慣れてきたところなのにこれ以上増やされたら燃え尽きる!怜君の前で余計なことは言わない方がいい……私はやっと学んだ。
ちょうど秘密の部屋の下あたりを歩いている時、ガタッと言う音が聞こえた。

「誰かいるのかな……」

「ちょっと見てきますね」

私も気になるし、この前のように動物がいて暴れると危ないので私も付いていくことにした。