「起きた瞬間からうるせーな。てか、テメー誰だぁ?」
「咲ぃ、咲ぃぃー!!」
あ、泣いちゃった。
めんどくせぇな。てか、こいつ人の話し聞けや。
「おい、話し聞いてんのか?」
「よかったぁ、一生、目さまさないとおもったぁ。」
「おい。聞いてんのか?」
「魁たち読んでくる!!」
そのままオレンジ頭は走って病室をでていった。
てか、あいつだれだ?
知り合いじゃねぇはずだ。
あいつ、男のくせして目デケーし、可愛い顔してんな。
「あんな顔、記憶にねぇぞ?」
そーいえば、あたし、、、記憶がない。
「ん?あそこにリュックがあるな。」
あたしがさっきまで寝ていたベッドのすぐ横には棚があった。その棚の上にリュックがあった。青と黒のラインがはいったリュック。
どう見ても女のリュックには見えない。、だが、あたしにはわかる!
「あれはあたしのリュックだ。」
あたしはピンクとか水色とか女っぽい色は苦手で、いつも男っぽい色のものを使ってた。だからあれは絶対あたしのリュックだ。