私はそんな2人のやり取りをみて、目を背けるように言った。 「お、お茶出すね。」 「いいよ玲波、俺が出すよ。雨宮さんと部屋で待ってて。部屋に持っていくから。」 都兄は気遣いのつもりで言ったと思うが今は少し余計だった。 「そうだね、晴行こ。」 そう言って私は唯都から晴の荷物を奪って目も合わせず自分の部屋に向かった。 「何を玲波は怒ってるんだ?」 「複雑な乙女心だね。」 そんな都兄たちの会話は私が知る由もないなかった。 私は心のモヤモヤが広がっていくのを感じた。