「君へ」 ~一冊から始まる物語~



私は初めて他人に家族のことを話した。

同時に初めてウソをついてしまった。

本当はとっても怖かった。でもそれは唯都が来てくれたので吹っ飛んだからあえて書かなかった。

春稀にはまだ自分の本当の気持ちが見せられないらしい。

それに春稀は唯都の近くにいる人間だろうと思った。

でも、やっぱり探そうという気にはならなかった。