「君へ」 ~一冊から始まる物語~



「お母さん。玲波さんはまだ目覚めたばかりなんです。これ以上乱暴にしないで下さい。」


やや遅くなって、医者のフォローがはいった。

これ以上ってさっきのはよかったのかよ。と思いつつも、言葉にはしなかった。


医者から注意を受けた母は逃げるように、私に背を向け、病室を去った。

父も何も言わず、母の後を追って去った。

その後、私は診察され、問題なしというOKサインが出た後、警察官に事情聴取をされた。

私の弁解と、唯都と都兄の証言で、トラックの運転手さんは無罪になった。



そしてこの出来事は、事故として処理された。