「ねぇ都兄。唯都の背中に大きな傷痕があるの知ってた?」 私は気づいたら言葉をほとばしっていた。 「見たのか。」 はぐらかさせると思っていたので真面目な返答をしてきたの都兄に驚きつつも首を縦に振った。 「唯都は言うなって言ってたんだけど、俺は玲波も家族だから知っていないといけないと思っている。たとえ、それが辛い記憶でも知る必要があると思う。」 「辛い記憶...」 「そうだ。」 都兄は静かに1点を見つめるような瞳で話し始めた。