お嬢様 × 御曹司

「この後、どうする?」


初詣に行くだけだと思ってたから驚く私。


ど、どうするって言われてもなぁ。


私はノープランな訳で。


帰ってお昼どうしようかなとか考えてたくらいだし。


「もう12時近いし、お昼食べたいよな。」


そう言いながら大通りに向かって歩いていく、彼。


私も手を引っ張られながらついていく。


その頼もしさが心強い。


「そうだね、お昼か。」


さりげなく車道側を歩いてくれるたけくん。


彼は無意識かもしれないけど、その行動さえ私の胸キュンポイント。


勝手に顔がほころぶ。


…今更だけど、たけくんは私のことどう思ってるのかな?


いやまあ、聞けませんけどね!


「聖夜、俺の知ってるお店でいい?部活の先輩の店なんだけど、おしゃれで美味しいところなんだ!」


時々子供っぽくなる彼も、また可愛い。


部活は剣道部って言ってたっけ。


たけくんの友達に会えるんだ、楽しみ!


「うん。ぜひ連れてってもらいたいな!」