涙も枯れて、そばにあったベンチに座ろうとした時、チャリッと地面に何かが落ちた。 「…あ。」 合鍵、返すの忘れてた。 …どうしよう。 家の鍵だから、そこら辺に捨てるのもいけない気がしたからポストに入れておくことにした。