わたしは大好きだった智哉くんの手を振り離した。 家を飛び出て、行く当てもなくひたすら走った。 「はぁ…はぁっ…」 智哉くんだけが、いればそれでよかった。 やっと居場所が出来たと思ったのに。 「…っなんで、、うぅっ…」 その場にしゃがんで、 声を押し殺しす。