門の方に走っているとすぐに波留を見つけた。
「波留」
声にだして呼んでみても波留は気付かない。
もー、気付いてよ。
「波留波留波留!相馬波留!」
周りの人は驚いて私を見る。
波留もゆっくりと振り返る。

「なんで、いんの」
波留は少し驚いた表情で言う。
私は、波留にどんどん近づいて目の前で止まる。