ミーティングが終わるとすぐにカバンを持って外に出ようとする。

「おーい!波留ートランプしよーぜ」
先輩が俺に向かって叫ぶ。
「すんません、俺これから用事あるんで」
「先輩より大事な用事か?」
「当たり前すよ」
「「即答かよ!」」

花音より大事なものなんてこの世に存在するはずがない。
チラッとドアの方を見ると爽が出ていくところだった。
ヤバイ、急がねぇと。