「はぁ〜爽くん昨日よりもカッコいい」

グラウンドには腕まくりをした男の人がいる。
神山爽くん。つやのある黒髪で背が高く整った顔立ち。
しかも!頭がよくて運動神経抜群!
そして、誰にでも優しく人気者の爽くんは王子様と呼ばれている。

「はいはい、カッコいいね」

私の後ろに座っている凛が素っ気なく答える。
はぁ〜なんで凛には爽くんの魅力がわからないんだろう。
あーんなにカッコいいのに!
あ、今日はサッカーするんだ!
爽くん見れるかなぁ〜