「ちょっとカノ!?なに夢の世界はいろうとしてんの!起きなさーい!」
パッチーンと乾いた音が教室中に響く。
「はっ!あぶないあぶない……てゆーか!痛いよ、凛!」
「あっはは〜ごめんごめん、つい」

もぉ〜ついじゃないよー
私の頬を思いっきり叩いたこの子は篠原凛。
中学時代からの親友で私のお姉ちゃん的存在。
すごく美人でモテるんだけど……手が早い。
私なんか何回叩かれたことか
「てゆーか、あの人見なくていいの?」
「あぁー!忘れてた!」
急いで窓の方へ行き外を見る。