ゆっくりと教室の扉が開いた


そこに入ってきたのは、目を疑う程の整った顔を持つ女

泣きそうな女も活発そうな女も顔が整っているが、比にならない

白い肌に長い白い髪、宝石を埋め込んだような澄んだ青い目

そして、只者だと思えない程の独特のオーラ

俺は思わず唾を飲み込んだ

…コイツ…無能力者のはずなのに…

眉ひとつ動かさない女は一瞬だけ、そうほんの一瞬だけ鋭い殺気で俺達を見た