届いて欲しい。

数分前までピリピリしていた道場の中が
今はざわめき立っていた。


「静かにしろ。」


土方が一言発したのみで水に広がる
波紋のように静まり返っていく。




「今日この時を持って


一番隊に入隊する




昌咲 蒼空くんだ。


挨拶を。」




床に手をつき礼をする浅葱色の羽織を着た
少年。
「一番隊に入隊させていただく事になった
昌咲 蒼空です。
よろしくお願いします。」


もう一度深く頭を下げた。



時間が過ぎていくのがとても遅く感じた。




「蒼空!なんで!?」


華が後ろの方で立ち上がったのが見えた。
その腕を掴むのは智。