届いて欲しい。

「今日からでいいんだな?」


あの鬼のような土方が眉尻を下げ
大きな犬が飼い主に捨てられたように
見えた。


そんな珍しいものを見ても、蒼空の決意は
変わらなかった。揺るがなかった。



「はい。」




そうか、とつぶやき
土方が机の上にあった濃紺の大きな
風呂敷を蒼空の膝元へゆっくりとおいた。



「ありがとうございます。」


土方は頷き、部屋から静かに出て行った。