届いて欲しい。

「でもっ!」

「でもじゃない!だめったらだめ!
だって証拠にあんないい思いしてるじゃない!
ずるいわ!」

華がこちらへ来ようとするのをまた止めるのは
実咲。私のことをとても嫌っていたから。


分からないでもなかった。

みんながわからない土地に来て
すべてが違う中で四苦八苦して
やっと慣れてきたのに
私は今こうやって何も不自由ないように
みんなに守られて、今も出かけようとしている。


けれど、彼女たちはまだ知らない。

私の決心を。道を。