「何をしてるんですか?」



静かに、けれど、綺麗な
テノール。




声のする方を見ると・・・



ガラスのような瞳をした
長髪の・・・少年がいた。




砂をける複数の足音が近づく。


少年の方からではなく、
反対から。


「ばかそーじ!勝手に行くな!」


ぜェぜェと息を切らす
10人近い、刀を差した男達。


年頃は新入生と同じ程か。




少年達に挟まれる形となった
あおい。