「お!アイツ良さげじゃね!?」


「でも、サツ居るんじゃね?」


「小心者だなー?
俺ら暴走族に入ってんだから怖がんなよ!!」


暴走族……?


そのワードに身体が反応する。

黒い何かが私を支配しようと纏わり付く。


『ねぇ、お兄さん。』


気付けば自分から声を掛けてた。