『……やっぱり、あの人苦手。』 視線に気付くなんて本当に人間? カタン… 腰掛けてた椅子を元に戻し、部屋から出る。 『でも、もう充分。』 自分で言うのもなんだけど、 記憶力は良い方なんだよね。 慧ちゃんと通った道を帰りながら これからの事を考える。 『紘にぃが教えてくれないなら 父さんの所で鍛えて貰うわよ。』 ねぇ、紘にぃ。 私がどうして神崎家に来たと思ってるの? 蒼空の仇を取る為だよ? なのに、邪魔するなんて許さない。