「ほらほら!
ボーッとしてねぇで金出せや!!」
こんな奴らちっとも怖くない。
ただ、踏まれたキーホルダーから目が離せない。
折角…朱音が僕の為に。
徐々に怒りが込み上げて拳に力が入る。
ガッ!!
『ッ!?』
僕よりも先に何かが動き男が一人倒れていた。
「な、何すんだテメェ!!」
「黙れ…そのうるさい口を閉じろ。」
あまりにも冷たい声に空気が一気に冷える。
『…朱音……?』
「お前らみたいなのを見てると
何もかも壊したくなるんだよ。」
そう言う朱音の瞳は綺麗だけど、
とても暗くて深い…闇を見ているようで
僕の方が不安にさせられたんだ。



