双姫 IV 番外編



「ほらほら!
ボーッとしてねぇで金出せや!!」


こんな奴らちっとも怖くない。
ただ、踏まれたキーホルダーから目が離せない。


折角…朱音が僕の為に。


徐々に怒りが込み上げて拳に力が入る。


ガッ!!


『ッ!?』


僕よりも先に何かが動き男が一人倒れていた。


「な、何すんだテメェ!!」


「黙れ…そのうるさい口を閉じろ。」


あまりにも冷たい声に空気が一気に冷える。


『…朱音……?』


「お前らみたいなのを見てると
何もかも壊したくなるんだよ。」


そう言う朱音の瞳は綺麗だけど、
とても暗くて深い…闇を見ているようで
僕の方が不安にさせられたんだ。