「愁斗も考えられたんですか。」


『おいおい、流石に馬鹿にし過ぎだろ!』


俺だって考える時もあるっつーの…。


「愁斗が迷う気持ちも分かるよぉ〜?
僕もそう思ったもん。

でも、朱音と類の悲しそうな顔を
もう見たくなかったんだよねぇ…。」


「アイツらは一生分の不幸を
既に背負ってたからな。

…お前ら、報われねぇ恋をしちまったな。」


報われない恋。


『そーでもねぇーよ!』


周りから見ればそう見えるかもしれない。
それでも好きだ。

朱音も気持ちを分かってくれる皆も
大好きな赤よりも大好きなんだ。


燃えるような朱を THE END