朱音side
「先程から…貴女に用はありませんわ。
李樹様はどうしてこの様な者とッ!!
私の方が身分も!!」
「私は元神崎の姓で今は樺沢の妻ですか?」と
本当の事を言いたいけれど我慢する。
折角、勝負に勝ったのにそれを言えば
全てが水の泡になってしまう。
言えちゃえば楽なんだけどなぁ〜…。
「貴女は「身分が」と仰(おっしゃ)っていますが、
それは…この勝負に関係あるのでしょうか。」
「な、何が仰りたいの!?」
「華道の勝負を持ちかけた時、
「私との結婚はお互いの名家の名を上げる」と
そう仰りました。
そして、負けた時は婚約者の話は白紙。
そういう約束でしたよね?」
その勝負がどんなに陽蘭さん達が有利でも
私達は正々堂々と勝負し、結果勝利した。
「名家の名を持ち出したのなら
貴女はその名家の当主としてこの結果を
受け止めるべきなのではありませんか?」
彼女の瞳を真っ直ぐに見つめた。
朱音sideEND



