双姫 IV 番外編



『今回は随分と大きい会場を
用意しましたね。』


「ふふ…私の晴れ舞台には相応しいですから。」


ゾクッ…


女は時に男を怯(ひる)ませる。


「李樹様…私は貴方を絶対に手に入れますわ。
例え、どんな手を使ってでも。」


ガッ!


『なッ!?』


いきなり現れたスーツを纏った男に
眼鏡を奪われた。


「ご無礼をお許し下さいませ。
これも…お互いの家の更なる繁栄の為。」


そう言った女の皮を脱いだ彼女の顔は
魔性に笑う魔女そのものだった。


『…眼鏡を奪われるとは私も鈍りましたね。』


ボヤける視界が更に苛立ちを煽った。