双姫 IV 番外編



「あー…話は分かった。
なんか、妹が無理矢理迫って悪かったな。」


苦笑いしながら謝る徠斗。
その顔はモデルの時とは違って兄の顔。


『兄である貴方が居ながら、
家は妹の方が継いだのですか…。』


「まぁ…恥ずかしい話。
俺みたいな奴が華道って合わないんだよ。

アイツみたいに才能もなかったしな。」


どの家にもそれなりの事情はある。

それは、見えない所で絡み付く糸の様に…。


「でも、
この勝負は最後まで付き合ってくれないか?

アイツはこれまで何もかも家の為に
尽くして必要無いものは切り捨てていた。

それが…嬉しそうにお前の事を話してた。

だからこそ簡単に諦めない筈だ。」


『諦めさせるには
有無を言わさせない結果を出せと。』


こっちの話を聞かない相手には
納得させる答えを。

そう、徠斗は私達に提案した。


朱音sideEND