「あー…話は分かった。
なんか、妹が無理矢理迫って悪かったな。」
苦笑いしながら謝る徠斗。
その顔はモデルの時とは違って兄の顔。
『兄である貴方が居ながら、
家は妹の方が継いだのですか…。』
「まぁ…恥ずかしい話。
俺みたいな奴が華道って合わないんだよ。
アイツみたいに才能もなかったしな。」
どの家にもそれなりの事情はある。
それは、見えない所で絡み付く糸の様に…。
「でも、
この勝負は最後まで付き合ってくれないか?
アイツはこれまで何もかも家の為に
尽くして必要無いものは切り捨てていた。
それが…嬉しそうにお前の事を話してた。
だからこそ簡単に諦めない筈だ。」
『諦めさせるには
有無を言わさせない結果を出せと。』
こっちの話を聞かない相手には
納得させる答えを。
そう、徠斗は私達に提案した。
朱音sideEND



