双姫 IV 番外編



『的場家の跡継ぎである私は、
多くの会場で華道のお披露目などを行いました。』


跡継ぎになる者は避けられない事で
仕方のない事なのですが、


『ある会場に居た令嬢が私に一目惚れしたと
聞かされたのです。』


「まぁ…惚れるなって方が無理な気も……。」


それを貴女に言われるとは。


『婚約者を考えられない私は直ぐに
断りの手紙を書いたのですが…。』


「上手くいかなかった……?」


朱音さんの問いに静かに頷くと、


「……………………………。」


それから黙り、考え込む。


『すみません、
そこまで悩ませるとは思いませんでした。

この話は…「協力するわ!」えぇ!?』


「要するに!
彼女に諦めて貰えば良いんでしょ?

それに、李樹には色々と心配掛けたから
今度は私が助ける番!!

その代わり類には絶対内緒ね!?」


まさかの了承に私の方が驚きました。