『的場家の跡継ぎである私は、
多くの会場で華道のお披露目などを行いました。』
跡継ぎになる者は避けられない事で
仕方のない事なのですが、
『ある会場に居た令嬢が私に一目惚れしたと
聞かされたのです。』
「まぁ…惚れるなって方が無理な気も……。」
それを貴女に言われるとは。
『婚約者を考えられない私は直ぐに
断りの手紙を書いたのですが…。』
「上手くいかなかった……?」
朱音さんの問いに静かに頷くと、
「……………………………。」
それから黙り、考え込む。
『すみません、
そこまで悩ませるとは思いませんでした。
この話は…「協力するわ!」えぇ!?』
「要するに!
彼女に諦めて貰えば良いんでしょ?
それに、李樹には色々と心配掛けたから
今度は私が助ける番!!
その代わり類には絶対内緒ね!?」
まさかの了承に私の方が驚きました。



