双姫 IV 番外編



「あー…こんなに愚痴言ったの初めて。」


『スッキリした?』


俺が思ってた以上に傷は大きい。


「でも、本当に関わらないで。

婚約者も決めないし、
私は一人で生きていきたいから。」


『家を出るつもり?』


「だって、私が婚約者を決めたら
その人が組を継がなきゃいけなくなる。

そんなの…可哀想でしょ?」


先輩は自分が大事かの様に振舞ってるけど、
本当は周りに被害が及ばない様にしてる。

不器用だね。


チャリ…


『ん…?』


手に触れた物を見る。


「じゃあ、私は戻るから。
話すのはこれで最後だからね!!」


『またね〜♪』


手を振って見送る。


チャリ…


『犯人は君ですか。』


それを目の前にぶら下げて睨んだ。