婚約者の話なら俺も母さんから言われた。
そういう話も出て来ると思っていたから
軽く受け止めてた。
「散々だった。
もう…あんな家に生まれたせいで……。」
『………………。』
" 実はね…藍ちゃんのお母さん。
來嶋組長の奥さんが亡くなって、
來嶋さん…。
うっかり藍ちゃんを奥さんの名前で呼んだの。
藍ちゃん…ショックだったのか、
それ以来話してくれないそうで…。"
" それと同時に組関係を嫌う様になったんだ。"
『先輩の髪と目の色ってお母さん譲り?』
「…何、急に。」
話が変わった事によって首を傾げている。
『綺麗なのになんで伸ばさないのかなって。』
「私はこの色…嫌いよ。
この髪と瞳のせいでお母さんに間違われるし、
代わりにされるのなんて嫌。
だから、切ってやったのよ!」
口調は荒いが、表情は切なげだった。



