双姫 IV 番外編



藍side


" アンタに非はない。"


初めて言われた。
そんな言葉を言ってくれる人なんて居なかった。


" あいちゃんとあそんだらいけないんだって。"


" 怖いよね…どっか行ってくれないかな。"


遠巻きにして
いつも私を蔑(さげす)む様な目で見る。

そんな環境で育てば
誰だって人が嫌いになるのは自然だと思う。


" もっと堂々としなよ。"


「どうしろって言うのよ…。
嫌いで仕方ないのにッ!!」


それでも…彼が私にくれた言葉は
少しだけ勇気をくれた気がした。


「……名前、聞いとけば良かった…。」


彼との出会いが私の人生が変わる事なんて
この時の私は気付く事もなかった。


藍sideEND