俺は自分がヤクザの家に生まれた事を
嫌だと思った事がない。
財閥として過ごすのは
なんだか疲れるけど、辛くはない。
彼女がそう思えないのは
何か過去にあったからだろうか。
『…子供は親を選べない。
どうこうする事も出来ないだろ?
アンタに非はない。
もっと堂々としなよ。』
こんなに気になるのは彼女だからだろうか。
「…後輩のくせに生意気。」
『生意気な位が可愛げあるでしょ。
それじゃあね、藍セーンパイ?』
藍先輩に手を振ってその場を立ち去る。
一度傷付いた心の傷は簡単には癒えない。
母さんがそうだったから…。
でも、母さんに聞けば分かるだろうか。



