『まさか防犯ブザーで追っ払うとは(笑) てっきりナイフかと思ったよ。』 「そんな物騒な物は持ち歩きません。 どうして家がヤクザだからって…。」 やっぱり、そうか。 名前を聞いた時に分かった。 來嶋…『來嶋組』の一人娘か。 『噂って本当だったんだ。』 俺がそう言うとしまったと表情が暗くなる。 「別に…どうせ知られる事だから 今更知られたからってどうもしない。」 『……………。』 言葉ではそう言っても表情は暗いまま。 その表情が昔、 母さんが見せた表情とダブって見えた。