校舎は目の前なのにこんなにも着くのが
遅いなんてありえない。


「ねぇねぇ、天空くぅん♡」


『…ん?何??』


なんつー声…凄まじい破壊力だ。
それでも笑顔で対応!


香水と化粧品臭い女達に
揉みくちゃにされながら校舎を目指していると、
集団にぶつかり転ける一人の女が居た。


『大丈夫?』


手を貸すのはマナー。
でも、たまに勘違いする女が居る…。


パシッ!


「……そういうの必要ないから。」


俺の予想とは違って手は払われた。