「朱音?目、覚めた!!??」


『う…類………皆…?』


目を開けると皆が私を囲み、覗き込んでいる。


ちょっとだけ怖いよ(笑)


「大丈夫?身体なんともない??」


『私…どうなったの?』


まだボンヤリしてて上手く思い出せない。


「お化け役になった朱音を俺が迎えに行ったら、
本物の幽霊が出て…取り憑かれたんだよ。」


幽霊…。


『あ、あー……そっか。
納得出来たんだけど…あれは何?』


床にある物を指差す。


「盛塩。
蒼月が「効果あるかもぉ!」って言うから。」


「だってぇ〜…定番かなぁって♪」


「幾ら作っても駄目だったけどね(笑)

霊媒師手配しようかと思ったよ…。
でも、目が覚めて良かった!!」


それにしたって床一面に置かなくても…。
幽霊よりもこの光景の方がホラーだ。