「…これで僕の役目は終わった。」


『役目?』


突然、現れた彼には色々と気付かされた。


「あの子と『約束』したからね。」


外は夜で、今も真っ暗だったから
彼の顔はハッキリ見えなかった。

でも…。


『その目!』


「いつまでも幸せを願っているよ…朱音。」


見えた瞳は蒼空と同じ深い蒼色。

それを最後に私は物凄い力に引っ張られ、
意識が覚醒した。