「家族も出来て、 仲間も居るのに貴女の心は真っ黒な闇。 それは…あの子が原因ですか?」 指差す方向に目をやると、 『ッ!!』 蒼空が膝を抱えて泣いている。 その姿を見れなくて目を逸らす。 「そうやって逃げるんですか? 自分から。」 え? 『自分…から逃げる?』 もう一度見ると、 掌で覆われていた顔が露(あらわ)になる。 蒼空と思っていたのに 泣いていたのは私だった。