「あ、あのですね。
俺は正式に政治家じゃないですし…。」


〈そこをなんとか!
コネをこれでもか!って使いまくって!!

一市民の声を聞いてくれねぇーか…?〉


ぐっ…痛い所を突いてくる。


〈そんじゃあ、よろしくなぁー!!〉


ブチッ!ツーツーツー………


通話終了の文字を無言で睨む。


「魁、一市民の声は叶えんとなぁ?」


「兄さん…頑張って。」


「えっと、ファイトです!
俺もなんか手伝いますから!!」


何故かエールを送られ、
やるしかない状況になっている。


「だぁー!
なんて無茶苦茶な事を言い出すんだぁー!!」


その数日後…。

法律の内容が変わった事が報道され、
紘の思惑通りになり、魁の名が上がったとか……。


魁sideEND