双姫 IV 番外編



「礼などいらない。
私は…一度お前を見捨てた。」


「それは、俺が馬鹿だったから。
父さんがした事は当たり前だと思うよ。」


本当…馬鹿だよな。

自分を見失って、他人を傷付けて、
朱音の妹を死に追いやった。


「俺なんか本当は、
生きてる価値は…「馬鹿を言うな!」ッ!?」


部屋に響く程に怒鳴られ言葉を失う。


「お前は私の息子だ!
過去に何をしたとしても…大事な。

あの子に気付かされたのだから、
家族はかけがえのない存在だとッ!!」


うっすらと涙を浮かべる父さんに
俺もつられて泣きそうになる。


朱音、お前って本当に凄いよな。
俺の為に家族にまで会ってくれてさ。


「本当…スゲェーよ……。」


我慢してたけど、頬に涙が伝った。