「礼などいらない。
私は…一度お前を見捨てた。」
「それは、俺が馬鹿だったから。
父さんがした事は当たり前だと思うよ。」
本当…馬鹿だよな。
自分を見失って、他人を傷付けて、
朱音の妹を死に追いやった。
「俺なんか本当は、
生きてる価値は…「馬鹿を言うな!」ッ!?」
部屋に響く程に怒鳴られ言葉を失う。
「お前は私の息子だ!
過去に何をしたとしても…大事な。
あの子に気付かされたのだから、
家族はかけがえのない存在だとッ!!」
うっすらと涙を浮かべる父さんに
俺もつられて泣きそうになる。
朱音、お前って本当に凄いよな。
俺の為に家族にまで会ってくれてさ。
「本当…スゲェーよ……。」
我慢してたけど、頬に涙が伝った。



