双姫 IV 番外編



類side


「直樹さん…朱音が怖がりなの知ってますよね。」


俺もたまに怖がらせるけど、
それは…朱音が可愛いからで
本気で怖い思いをさせたい訳じゃない。


「んー…朱音ってさ。
明るく振舞ってても悩んでる所あるだろ?」


「もしかして、妹の蒼空ちゃんの事ですか。」


「しえるー?」


「蒼空だけど蒼空じゃないよ…。」


確かに蒼空は蒼空ちゃんの生まれ変わり。

俺は会った事がないから分からないけど
この瞳を見たら頷ける。


「…妹として生き返った訳じゃないからな。
魁達を許したとしても忘れられないだろう。」


俺も朱音が撃たれた時の事は忘れられない。
あれは、今でも夢を見る。

力無く、腕の中で冷たくなる身体が
忘れられないんだ。