絋side 「朱音!!」 急いで朱音と舜の元へ駆け寄る。 「気を失っただけです。」 「そうか…。」 そう聞いて頬に伝う涙を拭う。 「朱音の事を一番分かってるのは 俺だと思ってたんだけどな…。 泣いたのだって病院で見たっきりだ。」 「そうですか。 で、その目はなんですか?」 ため息混じりに俺を呆れた様に見る舜。 「んー? いつまで俺の可愛い妹を 抱き締めてんのかな~?って思って。」 親友でもそれは許せん!!