「……朱音…。」


『喧嘩を教えてくれなかったからだよ?』


まぁ、暴れ過ぎちゃったけど。


「…………。」


紘にぃが私に近づいて来て手を握る。

そのまま無言で路地裏から出て、
人ごみを避けながら歩く。


怒鳴られるかと思ってたのに
紘にぃは黙って歩いてる。

怒鳴る事が出来ない程怒ってるのかな?


そして、
着いたのは『神龍』の倉庫だった。