ザワザワ…


うるさい街をひたすら歩く。


ドンッ!


「痛てぇな!ちゃんと前向いて歩け!!」


わざとらしく痛がる男を無視して
そのまま歩こうとすると、


「おい、待てよ。」


あぁ、めんどくさい。
私はアンタの事なんかどうでも良いのに。


『……ごめんなさい。
お詫びに良い事しませんか??』


内から湧き出る黒い感情に支配されて、
男を路地裏へと誘った。