紘side


ガチャ…


「ただいま〜……。」


『あ、紘にぃ?
遅かったね!お風呂先に入ったよー。』


濡れた髪をタオルで拭いてるだけなのに
何故か妖艶に見えてしまう。


「……おう。」


『元気ないね。
例の『双姫』って人が見つからないの?』


「んー…後一歩早かったらって感じなんだよな。
見つけたら逃がさねぇ自信があんのに。」


朱音に愚痴っても状況は変わらないのに
『双姫』の事を話した。


『大丈夫だよ!
だって、紘にぃ達は世界一の族なんでしょ?』


朱音が俺を励ましてくれてる!
嬉しい……(泣)